モンスターハンターフロンティアで風景写真を撮る

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臆病な男 2



小柄な男と巨大な飛竜の、あまりに危険な“追いかけっこ”が展開している目の前の光景に、我々は絶句していた。

しかしその男には、ただ逃げているような雰囲気は微塵も無かった。
何か策があるのか、と男が逃げている進行方向の少し先に目を向けると・・・、そこには。


多数の大きな樽が、意味ありげに設置されていた。


従者の一人が、私に耳打ちしてきた。
「あれは樽型爆弾という、つい最近国で正式採用された立派な兵器です。見た目はあのような樽そのものですが、中には火薬が満載されていて、凄まじい爆発力を誇っています。」

その爆弾が置かれている位置は、明らかにその男の意思で、罠として設置されている物としか思えなかった。

国で正式採用・・・?何故それを、あの男が・・・?

私の疑問をよそに、男はどんどん爆弾へ接近していく。
当然それを追っている飛竜もまた、危険な罠とも知らずに疾走していく。


男はついに、飛竜に追いつかれる事無く、爆弾の傍を横切った。
その際、火種のついた小型の起爆装置のような物を素早く設置していくのを、私は見逃さなかった。

男は更に速度をあげ、その勢いのまま茂みの中へ飛び込んでいった。
その男を追って唸りをあげて飛びつこうとする飛竜の、まさにその真下で・・・。


轟音と共に、樽型爆弾が炸裂した。


その起爆力は凄まじく、遠めに見ていた我々の位置にさえも、爆風と熱風が襲ってきた。

火炎による閃光と衝撃で、身を隠していた我々が驚愕の光景を目にする為には、しばらくの時間が要った。


・・・巨大な飛竜が、腹を焼かれて絶命していた。


体躯のところどころは、もはや原型を留めていない。
急所を直撃させる、驚くべきその起爆の手際にも我々は感嘆していた。


しばらくして、その小柄な男が茂みの中から出てきた。
やはり我々よりも爆発の至近にいたからであろう、体中が煤にまみれていた。

男は、その飛竜の死骸を見つめながら何事か呟いていたが、突如我々のほうに振り返ると

「おーーい!今の見世物は楽しかったかい!? よかったら、こっちに降りてこいよ!」

と、我々を呼んだ。

つまり彼は、あの命を賭けた追いかけっこの最中にすら、我々の存在に気がついていたのである。

彼の胆力に呆れる我々をよそに、彼はにこやかに、我々を手招きしていた。


いまや森は何事もなかったように、静けさを取り戻していた。

コメント
本来の兵器と飛龍のバランスってどんなもんなんでしょう?
ウチらの世界では耐えすぎだと思いますけど^^;
小説だと淡白かな?っても思います。
でも文章で表現する場合、ダメージの蓄積状況を説明すると
返って文章が締まらなくなるかもしれないですね^^
そう意味からすると、このくらいのバランスが適当なんでしょうね^^v
お見事としかいいようないですね(^_-)-☆

PS.その点ウチのコメは稚拙だこと・・・(-_-;)
2008/07/13(日) 19:14 | URL | ニィ先生 #-[ コメントの編集]
暇つぶしっていうか
楽しみにしてるんだっぜ
今回も続きが気になる・・・
2008/07/14(月) 10:02 | URL | ヒン #-[ コメントの編集]
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