モンスターハンターフロンティアで風景写真を撮る

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不器用な男 6



あまりに激しい光が、突如として目の前で炸裂した為、飛竜はその片方しかない視界を、完全に奪われた。

大きな街ではどちらかというと一般的に狩りで使用される、目くらましの道具の一つを、彼は絶妙な瞬間に使用したのであった。


完全に敵の動きが止まった瞬間を、彼が見逃すはずもなかった。
さらに致命傷となる部位に攻撃を加えるべく、彼は王者の懐にむかって走りこむ。

しかし飛竜も黙ってやられるほどにおとなしくなる筈も無く、接近してくる敵に対し猛然と自らの尾を振り回し、迎撃してきた。

これに対し、あくまで彼は冷静に、手にしている剣を盾が如く構え受け流そうとした。

が、しかし


あろうことか彼の剣は、いともたやすく折れてしまった。


今まで数々の狩りに使用し、歴戦であったはずの自らの剣が折れはじけた時には、さすがの彼も一瞬だが冷静さを欠いてしまった。

彼は、王者の尾に吹き飛ばされた。


不思議な程に痛みは無かったが、彼の体はあまりの衝撃に、立ち上がる事を拒否した。


「ここまでか・・・」


朦朧とする意識の中で死を覚悟した瞬間、彼の目の前に驚くべき物が転がってきた。

それは、彼の体を薙いだ、王者の尾であった。

彼の剣は使命をまっとうしてなお、敵に致命傷を与えていたのであった。


体の一部を失い、視界を奪われてなお猛り狂う飛竜に対し、彼は折れて半分の長さになった剣を握り直して、むかいあった。


「狩人をやめる時は、お前も一緒だ。」


彼は長い間付き添った相棒にそう呟くと、目の前の王者に勝るとも劣らない咆哮をあげ、猛然と走りこんだ。





彼は、狩人を引退する事に成功した。





村人達は後に、その折れた剣の一部を回収し、小振りの剣として加工を施した。

そしてその剣を、村はずれの大きな木の下に祭った。


「英雄の剣の塚」と称して。



器用な男であった彼は、そのあまりに不器用な生き方を最後まで貫き、約束を果たした。



彼はもう二度と、武器をとる事はなかった。







コメント
不器用な男、全六編でした。

加筆修正しつつアップしながら、自分が一番懐かしがって楽しかったような…。
今後を折をみて、小説をアップしていきたいと思います。

お時間のある方は、感想コメントでも残して頂けると幸いです。
2008/06/23(月) 22:39 | URL | RAYSES #q4dd/qmQ[ コメントの編集]
う~~ん!そうきたか~~(゜o゜)
っていうような英雄伝ですね^^
生き方が不器用か・・・あれほど器用を連発していたので
何だろうと思っていましたが、
冷静に読めば予想できるレベルでしたね^^;
(冷静によんで無かった人ノ)
もっと小説あるの?^^
今度は冷静に読まないと・・・
(でもすでに興奮ぎみww)
たのしみだな~~~~^-^v
2008/06/24(火) 00:19 | URL | ニィ先生 #-[ コメントの編集]
いや~おもしろかったな~
レイさん小説もいけるんだね~!
さすがです
2008/06/24(火) 08:52 | URL | ヒン #-[ コメントの編集]
ニィ先生>
毎度コメントありがとうございます^^
昔ココット村に刺さっていたあの剣に、別の解釈、物語をつけてみたらどうか?というコンセプトの物語でした。
他にも短編がありますので、時期を見てアップしていきたいと思います。

ヒンさん>
初コメありがとうー。暇つぶしになってればいいんだがw
今後も当ブログをよろしく!
2008/06/26(木) 20:14 | URL | RAYSES #q4dd/qmQ[ コメントの編集]
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